中野和典の世界がスタート〜30日まで

中野和典展がスタートした。全部で9点。今回も像の絵が4点ある。像は中野さんにとってなんなのだろう。像は優しく眠っている時もあれば、怒りとも悲しみとも感じられる像がいる。
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今回「蒼い気層」と名付けられた3枚の絵に描かれている像はそれぞれ表情が違う。一枚は鼻を真下に垂らし、一枚は躍動するように横に振られ、もう一枚は輪郭が背景に溶け込むように描かれている。この3枚の像にはそれぞれ子供が登場し、サルやは虫類や様々な生き物が出てくる。その中の1枚は頭の上で意地悪そうな子供が操り人形をたぐっている。少女が長くのびた鼻の上で逆立ちをしている。像の牙は折れているところから、この像は長く生きてきたことが分かる。伴侶にトカゲや猿をともない、像は何に向けて鼻を右に振ったのだろうか。しばらく3枚の像を見比べてみたいと思う。

 さて、3月6日開かれたオープニングイベントはピノエテルナさんたちに演奏をお願いした。演奏している時間、「スペースふうら」の小さい会場には音符がそよいだり、踊ったりしているようだった。松永一文さんとエリカシュトローブルさんは中野さんの絵をイメージして演奏してくださった。このようにギターと絵の出会いを実現できてとても良かったと思っている。演奏終了後のワインパーティーでは多くの人が出会いを楽しんでくださった。とてもいい催しだった、と思う。
明日から30日まで、ゆっくりと中野和典ワールドを感じに来てください。

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