『荒地の力~新編・土徳流離』
3月6日(日)2時 スペースふうらで上映 要予約
トーク 姜信子さん
2011年の地震、津波、そして、進行している原発事故。歴史時間の流れの中で考えてみたい、思いをよせてみたい、と思いました。
姜信子さんのトークタイムあります。参加費1500円。
2017年/122分/BD/カラー/ドキュメンタリー)
企画・映画「土徳流離」制作実行委員会 製作協力・民族文化映像研究所
監督・撮影・語り:青原さとし プロデューサー:小泉修吉・小原信之
出演:相双地方のみなさん、新潟・富山・茨城・広島のみなさん
琵琶演奏 寺本靑嶺 説教節・葦原理江 挿入歌 二階堂和美
映画『土徳流離~奥州相馬復興への悲願』は、東日本大震災から1年半後の相馬地方を取材したこともあって、その記録の重要性、緊急性から、撮影ラッシュは、250時間にもおよび、それを3時間半に凝縮するとう超大作として2015年に完成しました。その後、映画は全国各地で公開が進み、評判を呼び、「ぜひ海外でも上映を!」との声が高くなり、英語字幕版製作へと展開しました。海外公開にあたって、できるだけ短くシンプルでわかりやすい作品を目指し、大幅な改編を試みました。すると前作とはずいぶん、おもむきの違った作品となり、これは日本語版としても完成させ新しいリニューアルバージョンとして世に送り届けようということになったのです。題して「荒地の力~新編・土徳流離」。
【あらすじ】
東日本大震災で甚大な被害をもたらした奥州相馬の国(福島県相双地方)には、3.11と重なるかのような大災害・天明の大飢饉が2百年前に起こっている。その飢饉からの復興政策である真宗移民と報徳仕法の歴史を紐解きながら、3.11の今の人たちを見据えていくドキュメンタリー映画である。女性説教師・葦原理江が古風で力強い語り口で節をとりながら、相馬中村藩の成り立ち、天明の大飢饉の惨状が語られ、移民たちの末裔が語る真宗門徒の相馬入植の物語へと進む。今日の相馬に残る「富山柿」「屋敷林」「祠堂札」は、移民の故郷・越中南砺市の原風景であり、越中からはるか相馬まで100㎞の道を踏みしめ、広大な荒地を開拓開墾し、惣報恩講などの門徒文化を定着させた証でもある。そして200年を経て移民に直面した震災と津波、原発事故被害の苦難。放射能被害による離散、農地の荒廃。飢饉のおりに実業された報徳仕法は、3.11経た相馬に何の示唆をしてくれているのか?真宗寺院や門徒の行く末は?映画は 葦原理江作詞・二階堂和美作曲による「あなたがいるからあったかい」、相馬農業高校生による相馬民謡「相馬流山」の二つの歌声でエピローグを飾り、相馬の未来を暗示しながら壮大な叙事詩が終る。
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