府立成城高等学校有志写真展

3月26日~3月30日15時まで

(ご挨拶文より) 

各々が表現したいテーマを作品として形にしています。 壁面への展示だけでなく、 ポートフォリオを用意して、 作品を制作しました。 お時間の 許す限りご覧いただき、 生徒たちへ感想をお伝えいただけると今後の活動の励み になるかと存じます。

※「高校生らしさ」 というしがらみから写真の中だけでも解放して、「自分らしさ」を追求してほしい」挨拶文にある、神藤司先生の思いに共感します。

 

  富永倖成さん  豊田亜香梨さん  美谷島舞桜さん  柳本博史さん

  

ご挨拶

「高校生らしさ」 の先にあるもの

本日は大阪府成城高等学校有志写真展 「心機一展」 に足をお運びいただきまして、ありがとうございます。 成城高校では写真藝術部をはじめ、 写真映像プ ロダクトコース (18 期生から「デジタルアートコース」に改称) で写真に取り組む生 徒が在籍しております。 今回の作品展はその中の有志生徒によるものです。
写真藝術部・写真映像プロダクトコースは、写真を 「自己表現のツール」 をモッ トーとして活動しています。 「美しい/上手な写真の撮り方」 や、 「写真とはこうあ るべき」 といった指導はほとんどせず、生徒一人ひとりの視点/個性を尊重し、 生徒が撮影した写真を個人単位、時には全員で鑑賞し、どのようなことを伝えた いのか、何に心を惹かれたのかといったことを生徒と教員とで問答する活動を主と しています。 それは、 「高校生らしさ」 というしがらみから写真の中だけでも解放して、「自分らしさ」を追求してほしいという私自身の思いからでもあります。 高校 写真部の主な成果発表の場であり、実力の試金石となるのがコンテストです。 し かしながら、コンテストでは「高校生らしさ」 が価値基準に一つとして存在してい ます。 本校の写真藝術部はコンテストである程度の実績を上げてはいるものの、 自身の自己表現による作品が成果に結びついていない生徒も多くいます。 私はそのような生徒の表現を知っていただけるような場が必要であると感じています。
今回の展示では、各々が表現したいテーマを作品として形にしています。 壁面への展示だけでなく、 ポートフォリオを用意して、 作品を制作しました。 お時間の 許す限りご覧いただき、 生徒たちへ感想をお伝えいただけると今後の活動の励み になるかと存じます。 どうぞよろしくお願いたします。

令和5年3月吉日

大阪府成城高等学校 教諭 神藤司