ふうらたより

ふうらたより
  
 2023年。スペースふうらは今年も、さまざまな表現活動やミーティングの場として開いていきます。そして、百年芸能祭にも参加していきます。
 今年もよろしくお願いします。

 昨年11月まで公演していただいた「あの少女の隣に」「市長公室の木村さん」は場所を変え、Yosugaさん(生野区勝山北5-7-11)で2月から始まります。ふうらでみそこなった方は是非ご覧ください。

本年、1月から3月にかけて、満蒙開拓団ドキュメントを上映します。劇作家くるみざわしんさんのトークもあります。
 
 2月には大阪に辛淑玉さんをお迎えして、スペースふうらとイサオビルでお話しを聞きます。日付と場所をお間違えにならないように、お願いします。
 
 展覧会としては2月に「ふうらのさんぽ展」。本年もテーマが「詩」。詩の言葉に触発された絵画、造形作品をアーティストのみなさんが展示します。ぜひご観覧ください。そして、展示されている作品から、あなたの言葉を導き出してください。
 3月にはNico Eijirou-Takedaさんの水彩画展。短い時間にその場の空気感を絵画作品にされる技は見事です。ワークショップもあるかもしれません。
  成城高校写真部の作品展も予定しています。
 韓国文学翻訳ワークショップ月1回、宮沢賢治の会は月1回。詩の読書会は2ヶ月に1回、色鉛筆、アイヌ刺繍ワークショップは随時開催しています。自彊術体操は毎週火曜日10時からです。
1月
    7日(土)午後2時   韓国文学翻訳カフェ 
                             主宰 作家 趙倫子さん 姜信子さん                             
  21日(土)午後2時     桃園句会
               俳句を楽しむ会です
                            今回の 兼題は「新」
                            ※先生はいませんが自由に語り合います
                             兼題、席題、自由句2作を持って場を作り               ます

    25日(水)午後7時   「満蒙開拓」ドキュメンタリー
                連続上映会第一回『残された刻』 
                            話し手    くるみざわしん
                            参加費 1000円
                            ※予約してください
                            
    27日(金)午後6時  シリトンの会 
                            松田司郎さん主宰の宮沢賢治の会
                             1回500円
                            ※毎月の第4金曜日が基本です。
                            

2月

      4日(土)午後2時     韓国文学翻訳カフェ 
                            主宰 作家 趙倫子さん 姜信子さん 

   5(日)午後2時   詩のいろり
              詩の読書会です
                            粕谷栄一詩集を読みます。
                          
     7日(火)午後2時   色えんぴつ絵画会
  
    15日(水)        ふうらのさんぽ展
    ~19日(日)  詩の言葉に触発された絵画、造形作品を         12時~午後6時30分 
                         赤松絵里子さん、上田真澄さん、岡本康さん、             長船侍夢さん、長船智子さん、橋本寿一さん
    
  22日(水)午後7時   第2回「満蒙開拓」ドキュメンタリー
                        「あなたのいない村」

    24日(金)午後6時 シリトンの会 
            松田司郎さん主宰の宮沢賢治の会です

    25日(土)午後3時 「語りと祈り」出版記念 
              著者   姜信子さん
                        ゲスト 辛淑玉さん 2月25日(土)午後3時~スペースふうら

この本は、私たちのひとりひとりが、

自分の「声」を、自分の「歌」を、自分
「命」を取り戻し、生きる「場」取り戻すことを歌い語り祈る本なのです。
だから



みんなで自分の声で歌い、語り合い、
命が喜ぶ「場」を分かち合いたいと思い
す。
それがわれらの祈り、われらの抗い、生きるべき世への第一歩    (姜信子)
        主催  百年芸能祭   関西委員会
3月
    4日(土)午後2時    韓国文学翻訳カフェ 
    
    6日(月)午後4時        アイヌ文様刺繍ワークショップ
             午後6時     アイヌ歌と踊りのワークショップ
                              講師 藤戸ひろこさん

    14日(火)午後2時  色えんぴつ画ワークショップ
    
    16日(水)      スケッチで会いましょう
     ~21日(火) Nico EIjirou-Takeda 水彩画展
    12時~午後6時30分 
※昨年は会期中にスケッチのワークショップも実施されました。あっという間にその場の空気感を白い画面に表されていきます。
    
    22日(水)午後7時   第3回「満蒙開拓」ドキュメンタリー
                        
    24日(金)午後6時 シリトンの会 
            松田司郎さん主宰の宮沢賢治の会です
 
    25日~30日   成城高等学校写真藝術部写真展
         12時~午後6時30分

このほか、昨年、ふうらで一人芝居を演じてくださった宮村さん、南澤さんのお二人と、関東大震災の不条理な虐殺を取り上げての集いを企画中です。

 

<あきおのひとりごと>
私たちはどこに行こうとしているのでしょう。この人類という生物。そして私たちを生かしてくれている地球。
思うことつれづれを書いていきます。

その1 百年芸能祭のこと
 今年は関東大震災から百年になります。この震災でたくさんの人が亡くなりした。そして、その混乱の中、不条理な虐殺がありました。
朝鮮人が井戸に毒を入れている。暴動をおこそうとしている。」
こんな噂で軍、警察、自警団など、多くの日本人が朝鮮人を襲いました。たくさんの命が、奪われました。朝鮮人だけではありません。江戸言葉をしゃべれなかった中国人、沖縄の人。行商に来ていた人々、主義者と呼ばれた人々、多くの人々が不条理な暴行のうえ、亡くなっていきました。
なぜ、普通の人々がそういう噂を信じて、殺人に手を染めていったのでしょう。この百年を契機にしっかり考えていきたいと思います。いまはインターネットであっという間に噂が拡がる時代。過ちの根本的なところを見据えないと、また間違いを起こす。ボクはそのような危惧を持っています。
 百年芸能祭はこれまで百年のあいだに、不条理にいのちを落としていった人々への鎮魂、そして、そういうことのない社会への予祝をこめて、歌い、踊り、語り合う集いです。芸のないボクも参加するのですから、皆さんも是非ご一緒にどうぞ。

その2 かみさんと祈り
 関東大震災があった百年前の1923年、私の母は生まれました。そして、1942年に結婚。そして、彼女が30歳のとき、3男である私が生まれます。
 この百年、彼女やボクが暮らしてきた日常。洗濯や料理や日常の細々とした暮しのあり方一つとっても、凄まじい変化を感じます。そして、これからの百年。どのような社会になるのだろう。少し不安な影も湧いてきます。
 生前、母は毎朝、仏壇にお水をあげ、ご飯をあげ、鐘を鳴らして、お参りしていました。新年には「荒神さん」の御札。引っ越しするときは我孫子にある「方違いさん」、お産のときは「中山さん」。暮らしに神さん、仏さん、願い、祈りがあったように思います。
 ところがボクは神さんや祈りと無縁の暮らしをしています。そんなボクに降ってきたものがありました。一昨年、水俣の乙女塚の前で行った念仏と踊りの場に加わったときのことです。木々の揺れる音や身体を包む風。鐘や念仏、人々の祈りの渦にはいったとき、患者さんの姿、猫たち、海の生きもの。多くのいのちを感じたのです。砂田明さんの「起ちなはれ」が身体に入ってきたのです。理屈ではなく「自然の中の人間」を感じた一瞬でした。
 昨年は「奉一切有爲法躍供養也」という言葉に出会いました。「生きとし生けるものの供養のために躍る」。南三陸町にある石碑に刻まれた言葉です。豊穣な海の恵みを与えてくれる海は、同時に多くのいのちも飲み込む。
 津波が押し寄せてきた海を眺めながら、ここで暮らしてきた人々の「祈り」に触れた思いがしました。そのあと、谷の奥にある蔵王権現の語りが残されている清水、修験者たちが祈り歩いた山も訪れました。全山が祈りの場であることも知りました。
 振り返って今を考えると、山を削り、海には原発事故処理の放射性廃液を捨てようとしてる愚。思わず「罰当たり」と言う言葉が出てくるのは、ボクに神さんがいるということなのかも。         
 縁があって沖縄県立芸術大学の若い先生たちが主催する「知を編み直す」という講座に出る機会がありました。そこで気がついたのは、近代の知は多くの命を救った側面もあるけれど、多くの命も奪った。そして、知の傲慢は心を奪ったのではないのか。いま私たちの生活は隅々にまで「知の網」で囲まれている。知の網は私たちをどこへ持っていこうとしているのだろう。 最近考えていることのひとつです。

その3
 約半世紀、専守防衛という言葉で軍事力を強化してきた日本。少なくとも「敵基地攻撃」と言う言葉は使わなかった。そして、原発回帰の方針。老朽原発は本当に危ないです。
 岸田政権は一歩も二歩も踏み出してきていると思います。そして、勢力を拡大している「維新の会」は核武装まで言及しています。
 いま発言しないととんでもない社会になるような気がして仕方がないのです。すべての運動には参加できないけれど、できる機会に声を上げていきたいと考えています。
今年はぼちぼち山歩きを始めます。まず、大阪ダイトレは制覇しようかな。
                                                     (あき)
 
<みみずのつぶやき>
 福島第一原発の事故で、原発安全神話が崩れたはずでした。国と一体化していた原子力安全委員会を廃止して、独立性を持った原子力規制庁を作ったはずでした。ところが事故から12年、規制庁は原発推進の旗振り役になりました。昨年7月から9月、規制庁は経産省とこっそり7回の面談をして、原発60年超え運転の政府方針の情報を得ていました。年末、政府が60年超え運転を打ち出したとき、規制庁も合意しました。政府は原発の新規増設まで言い出しました。なんやねん! 未だに「アンダーコントロールされています」からほど遠い福島第一原発の状況と避難者への棄民政策。誰のための原発推進かよくわかります。
 原発大好き関電は、推進するために多額のお金を配りまくり、役員たちは賄賂を受け取り、原発を維持しています。推進派の地方議員の倉庫を相場の何倍もの値段で借りたり、高値で仕事を発注したりして札束で人心を翻弄しています。現時点で役員たちは贈賄罪で裁かれることもなく、ずる賢いなあと思います。市民が刑事告発したり、関電株主が裁判を提訴したりしていますが、裁判所も検察も市民の味方にはほど遠い状態です。諦めずに声を出していかねばと思います。
 原発政策を市民に相談することなく急に推進を決定してしまうやり方は、他のことにも通じます。えっ!国葬、えっ!石垣島宮古島に与那国に自衛隊、えっ!敵基地攻撃、えっ!防衛費43兆円。
市民「市民の意見を聞きましたか」 岸田さん「勝手に決めました」
閣議決定という名で一人一人の命が削られるような政策をどんどん決めていきます。中国侵略から始まり1945年に敗戦した戦争を、子どものころ「どうして戦争になったの?どうして止められなかったの?」と大人に聞くと「知らないうちに戦争になった。なったら止められない」と答えが返ってきました。分からないうちに戦争に突入して行く、今の時代とダブって見えてしまいます。とても恐ろしいです。いろんな密約が結ばれ私たちが知らないうちに急に発表される「攻撃した!」。そんなことがあってはならない。地球上の生きとし生けるものの命が尊ばれるよう武器を楽器に、ヘイトを優しい歌に。 (atsu)
     いっしょにでかけませんか

2月26日(日)  午後2時 イサオビル
    創作パンソリ「にんご」を観て聴いて、辛淑玉さんと語り合う
    これまでの百年 これからの百年 大風呂敷世直し座談会
    ※詳しくは同封ちらし
    
3月 5日(日)13時20分エルシアター  16時~デモ
        さよなら原発関西アクション       1000円
                  講演 白石草さん、澤井正子さん
                  アピール  森松明希子さん
                  うた    アカリトバリさん
                ※ ご連絡ください チケット預かる予定です。
 
 3月10日(金) 14時~15時30分ごろ
   関東大震災・検見川事件100年・ぎゃあてい百年・芸能祭
      検見川事件の現場を歩き 「鎮魂」「予祝」する
      集合  京成線検見川駅
      ※18時頃から豊島区駒込の東京琉球館で交流会                   
 <百年芸能祭って何?>
来年2023年9月、関東大震災百周年となります。
震災時、流言飛語をきっかけとした朝鮮人虐殺が各地で起きたのは、よく知られたことですが、震災時に命を脅かされたのは朝鮮人だけではありません。
中国人、琉球人、東北人、アイヌ、標準語が話せない者、聾唖者、近代国家によって「敵」とみなされた者たち、等々……。
つまり、日本近代において、どこかなにかが異なる、あるいは国家の役に立たないという理由で「標準的日本国民」ではないとされたなら、その命はまことに軽い扱いを受ける、ということをあらわにしたのが、大震災という災厄でした。
振り返れば、命をないがしろにして発展してきたこの近代世界の縮図とも言える「水俣病事件」も、最初の漁民たちによる闘いは1923年に起こされていたのでした。
①私たちは、この百年の間に声もなく奪われていったすべての命を想って歌い踊ります。
②これからの百年、生きとし生けるすべての命が、命であるというただそれだけで尊ばれ、つながり合って生きてゆく世界を呼び出す、そのはじまりの場を開くために、歌い踊ります。それが百年芸能祭です。
③そして、誰でも、どこでも、たとえ一人でも、命に思いを馳せ、祈りを胸に、歌い踊る場が開かれるなら、それもまた、私たちにとっては「百年芸能祭」。
★震災百周年を機に、思いを同じくする人々とともに、それぞれの場所で、それぞれの形で、同時多発「百年芸能祭」を繰り広げてゆくことを私たちは願っています。★「 百年芸能祭」関西実行委員会 発行    大阪市東成区深江北3-4-11
            スペースふうら 畑 章夫   滝沢 厚子
              ffura@ac.auone-net.jp    090-1223-7120
 今年も不定休。突然休むことも多々あります。「開いてる?」とお声か
さればたすかります。

アイヌ文様刺繍展

11月20日から25日まで

アイヌ文様刺繍展  11時から18時

和泉、伊丹、羽曳野で開催されているアイヌ刺繍教室。

参加されている皆さんと、先生の藤戸ひろこさんの作品を展示しています。

24日は刺繍ワークショップとウポポの練習日

 

玉本英子さんを招いて  中東からウクライナ 取材を通じて見つめる戦時下の人びと 

ぬいぐるみを使ったトラウマケアを受ける子ども


中東からウクライナ 取材を通じて見つめる戦時下の人びと

アジアプレス大阪事務所の玉本英子さんは20年以上、イラクやシリアなどの中東地域を中心に取材を続けてきました。
そして今年夏、ウクライナに入りました。今回のウクライナ取材に、これまでの中東取材映像も加えて報告。
現地の人びとについて知るとともに、今起きている戦争について考えたいと思います。
◆   11月19日(土)13時半~15時半
◆   スペースふうら
  大阪市東成区深江北3丁目4−11 

◆ 参加費1000円(資料代込) カンパ歓迎 定員20名
◆ お問い合わせ・ご予約:
 leaf@handworks.jp 社納葉子まで。

メールのタイトルを「玉本英子取材報告会申し込み」とし、お名前をお知らせください。

 

10月からの予定

ふうらたより
                                         2022年9月末
 10,11,12。残りの月を数えると……
 もうここまで来てしまいましたね。暑い日が続いているのに、年の瀬が見えてしまう。慌ただしいですね。
 ふうらの予定をお知らせします。

 9月30日(金)~10月3日(月) 11時~17時
    朝鮮通信使パネル展

10月8日(土)18時~
       百年芸能祭 
   福島に繋がる 歌とお話の会  ※要予約
    
※百年芸能祭とは  関東大震災百周年を迎える2023年9月をめざして、日本各地で大小さまざまに繰り広げられる「鎮魂」と予祝の芸能祭です。

10月9日 (日)14時~
    詩のいろり  富岡悦子詩集「反暴力考」を読みます

10月27日(木)13時~             ※要予約
    アイヌ文様刺繍ワークショップ
         16時~
          ウポポ  ワークショップ

 10月28日(金)18時~
          シリトンの会

10月29日(土)30日(日)       ※要予約
     演劇公演  「市長公室の木村さんが」
  10月29日(土)15時開演     満席
  10月29日(土)19時開演    残席僅か
  10月30日(日)14時開演     満席

11月5日(土)  14時~
     韓国文学翻訳ワークショップ  ※要予約

11月12日(土)14時~ 
     詩誌「詩杜」同人誌の会

11月18日(金)18時~
     シリトンの会                  ※要予約

11月19日(土)13時30分~         ※要予約
      玉本英子さんの取材活動を応援する集い
       最新の取材活動などお話しをお聞きします    
             


11月20日(日)~25日(金)11時~18時
             アイヌ刺繍 手仕事の展示
              刺繍教室のみなさん、藤戸ひろこさん作品を展示        

24日 12時~刺繍ワークショップ   ※要予約
                  17時~ウポポのワークショップ

11月26日(土) 27日(日)
           演劇公演  「あの少女の隣に」   ※要予約
         11月26日(土)15時開演  残席僅か
         11月27日(日)14時開演  満席


12月13日(火)~18日(日) 11時~17時
         山口富美子作品展
 
    自彊術体操は毎週火曜日10時から
       色えんぴつ画教室も随時開催
スペースふうらへの連絡は
      090-1223-7120
          メール ffura@ac.auone-net.jp
      
  演劇の申し込みは
      メール 2002fuura@gmail.com      
 第 19・20回朝鮮通信使パネル展示9月30日~10月3日
      主催者からのメッセージ
 
 2020年、21年と2年続けて案内を出すことができず、また、今年もダメなの か? と思っていましたが、やっと案内を出すことが出来ました。(中略)20年の展示はダメだったので、21 年の展示に向けて20年11月に、高知県徳島県へ資料収集に出かけました。高知県では約400年ほど前から伝わっているという「碁石茶」という、発酵させたお茶の話を聞き、徳島県では山間の集落にあるという石碑の見学に行きました。この石碑は、太陽と月が彫ってあり、その家と親戚が毎年9月の 21日にお祭りをしていたそうです。石碑が建っていたという山中の藪の中を、藪をかき分け探しましたが、持ち主の家が引っ越しをしており、見学することが出来ませんでしたが、この辺り一帯のことを調べた小冊子には写真が残っています。 3年ぶりの展示で、事務局として、精一杯頑張って展示をしていますので、懐かしいお顔を見せに来て下さい。また、友人やお知り合いの方にもお声かけいただけたら、とても嬉しいです。ぜひお越し下さい。お待ちしています。 
                       青丘人権文化の会 

朝鮮通信使とは 
江戸時代は「鎖国の時代」といわれています。しかし、日本と中国・オランダとは「通商の国」として、日本と朝鮮・琉球とは「通信の国」としての外交関係がありました。 
朝鮮から派遣された使節を「朝鮮通信使」と呼びます。「通信」とは、「信(よしみ) を通わす」という意味です。朝鮮通信使をめぐる交わりは、信頼関係に基づいた、江戸時代の日本と朝鮮との平和と善隣友好を象徴していると言ってよいでしょう。
豊臣秀吉の二度にわたる朝鮮侵略(文禄・慶長の役)は、秀吉の死によって終わりましたが、この戦争は、朝鮮半島を荒廃させました。この時、朝鮮に出兵しなかった徳川家康は、朝鮮の松雲大師椎政との交渉を経て、朝鮮との国交回復をはかりました。1607(慶長12)年から1811(文化8)年までの約200年間に、朝鮮通信使は12回来日しました。徳川幕府慶事や将軍の代替わりごとに訪れて、朝鮮国王の国書と徳川幕府の将軍の返書との交換が行われました。 
朝鮮通信使は、正使・副使・従事官の三使以下、画員・医員・訳官・楽士など、総勢400人から500人に上る大使節団でありました。朝鮮の都・漢城(現在のソウル)から出発し、半年以上をかけて、江戸までの往復約 3000 kmを旅しました。この旅の先々で、通信使一行は、日本の多くの文人たちと筆談・唱酬で交歓し、またその朝鮮通信使船団・朝鮮通信使行列は、多くの民衆に熱狂的に迎えられるな 、日本の各階層の人々に多大な影響を与えました。                                       青丘人権文化の会


 演劇公演「あの少女の隣に」
            「市長公室の木村さんが」
         追加公演 残席僅かです   
 3月からこの2作を毎月月末に上演しています。2作ともとても考えさせられる作品です。予定していた公演はすべて満席で、追加公演のお席しか残っていません。この作品はスペースふうらのような小さい空間でも公演できます。あなたの町でもぜひ開催してください。
 「市長公室の木村さん」は、日本会議に所属する市長が、海外の姉妹都市の「少女の像」建立に抗議したという案件を題材にしています。
 そして、もううひとつ「あの少女の隣に」は日本政府が敗戦後3日目に設置を決定した国家売春施設RAAを題材にしています。
 2作とも様々な問いが観劇された方に飛びこんでいくことでしょう。私は犠牲になった人々を歴史のなかに封印させてはならない。私たちの未来への灯明として、語り、祈りを捧げたいと思っています。そのために語り続けることがあるように思います。

 <あきおのひとり言>
 「百年芸能祭」にスペースふうらは参加します。あきおの思いを綴ってみます。 
 1923年9月関東大震災から来年は百年になります。地震、火事でたくさんの方が犠牲になりました。そして、デマに惑わされた人々が、多くの朝鮮人虐殺に手を染めました。主義者と呼ばれた人たち、標準語を喋らないばかりに朝鮮人と間違われて殺された人々。朝鮮人、中国人、沖縄人、地方から来ていた行商の人たちも狂気の犠牲になりました。
 朝鮮人が暴動を起こした、井戸に毒をいれた。地震、火事の混乱のなかで噂が広がります。だれが噂を広めたのでしょう。半信半疑だった人も、警官が言っている、軍隊が出動したということで噂を信じ込んでいきます。自警団が結成され、虐殺に手を染めていきました。犠牲になった方は数千人と言われています。名前の記録すらない犠牲者たちの恨。殺害に手を染めた根を考えたい。それが僕にできる鎮魂の一つかなと思っています。
 「美しい日本」「日本人の美徳」のように為政者が使うことば。私は日本が国家として犯してきた罪を覆い隠そうという意図を感じます。
 1923年の大震災が引き金のように、暴力をむき出しにしていきます。膨大な命を犠牲にした戦争。そして敗戦。そのあとは、米国の支配下での朝鮮戦争、高度経済成長のひずみと犠牲、そして2011年の原発事故。
 この百年に痛めつけられた命に思いをよせること、鎮魂の営みに参加すること、それは命を愛でる社会の予祝でもありたいと思います。歌い 語り 描き 踊る。古代から人々はいのちを祭ってきたのではないか。それが「祭り」のように思います。芸のある人はそのように。ボクのように芸のない人も自分のできることを。そのとき、その場所で、できる仕方で、百年の鎮魂と予祝に参加したいと思います。
                                      2022年9月27日
 
関電原発不正マネー裁判・告発行動のチラシを同封します。
お時間があればぜひご一緒に。
若狭に集中する老朽原発は危険です。原発からの撤退こそが災害列島の生きる道。未来の命を守る道だと思います。
  

10月8日(土)18時              要予約
  福島に繋がる 歌とお話しの会
                百年芸能祭 イン スペースふうら
出演者プロフィール
さとさとみ:
 福島県郡山市出身、シンガーソングライター。 自然や地球を題材に、水と宇宙の周波数432ヘルツのギターチューニングで歌っている、国内外 で活動中の「森の歌姫」です。 大学入学をきっかけにギターを始め音楽活動を続けています。東京都内を中心にシンガーソング ライターとして活動。これまで作曲依頼も手掛け、震災後はアメリカ、オーストラリアでもライヴ を行い福島の現状を伝える活動も経験しています。
ケセランぱさらん~音曲パラダイスショー~:
    てじょん・ふかじゅん with 中村美智夫 
 阪神大震災をきっかけに手作り楽器のチンドンで被災地を回り始める。震災後の東北・ハンセン 病療養所・水・ホスピスなど神出鬼没のゲリラちんどん隊。手作り楽器ワークショップや二人 ともピアノ調律師である技術を活かしたピアノばらばらショーなども各地で好評開催。二胡・ノコ ギリアコーディオン・キーボードなど様々な楽器を使い懐かしい曲からオリジナルまで歌い、 踊る! 謎のピヨピヨ団としても活動中! 今回は、ブルースハープ奏者中村美智夫さんとコラボし ます。
加藤千明 NPO法人チームくじら号機関長 佐藤孝子:同 くじら号船長
有人潜水調査船「しんかい6500」に乗船してお られたお二人です。現在は、「深海ぼうけん絵本 読み聞かせ隊」として、音楽と映像を組み合わせ た絵本の読み聞かせと最先端の科学者によるサイ エンストークとをコラボした公演活動を行ってお られます。震災後の福島沖日本海溝の海底のようすなどをお話ししていただきます。