9月9日から28日(火)まで三村威佐男さんの展覧会が始まった。

三村さんは0.2ミリのサインペン一本で30年にわたり日本全国の五重塔を書いてきたpen-drawing artist。
2005年、当時現存した75基の五重塔を書き上げご本(日本の五十塔総覧)を出版されている。(それから2基増え77基となっている)
なぜ、ご五重塔に魅せられたのか、三村さんの「五十の塔に魅せられて」から引用したい。
五重の塔に魅せられて
 木組みでの高層建築・外形の美しさ、反りの曲線美、木肌の暖かさ、天にも伸びる荘厳、崇高な雄姿、また、塔には精神的に天の神に一歩でも近づきたい人間の憧れ、願望があるように感じられる。それをバランスよく書く難しさ等に魅せられ、高層の五重塔だけを描写しようと決心。
描画方法
 ■必ず現地に赴き■ケント紙を木枠に水貼りしたパネルに■黒の0.2ミリのサインペンで■黒一色での描写□鉛筆等の下書きはしないので失敗は許されない
  略歴
 1944年 大阪船場で生まれる
 1963年 大阪市立工芸高校・図案科卒業
  個展開催略歴
 1991年 五重塔「五十景」
 1993年 五重塔「西日本全基」
 1995年 五重塔「古都 京都」
 1996年 五重塔「百景」
 1999年 五重塔「東京都と小塔」
 2001年 五重塔「国宝・重文」
 2001年 「古都の五重塔
 2002年 「五重塔描画・30年の歩み」
 2005年 五重塔「全基」
 2008年 古都京都の文化財17の社寺・城
       (パート1・・8箇所)
 2011年 古都京都の文化財17の社寺・城
       (パート2・・9箇所)

 ふうらの自由帳・・・・小板橋慶子「繭の糸」